過去の蒼い記憶 | チガウカラー by Seedless

チガウカラー by Seedless

「色」をテーマに短くて抽象的なストーリーを紹介していきます。
光の角度によって違う輝きをみせる玉虫色のようなストーリー。
読む人の心の状態によって印象がかわり、決して完結しないため、結論は読み手がそれぞれの創造を膨らませて楽しめるように。

ああ、やってきた。この感じ、この感覚。


最近自分の中身が未来へ進んでいくのに平行して過去の中に残してきたものと交信を再び開始した。


昔好きだったこと、昔一生懸命になったものへの執着が再び甦る。


いつもにもまして一人の時間を大切にしたくなって外界との接触も必要最低限にとどめている。


今なにが起こっているのかは分かっている。 これから向かう新しい未来にむけての最終調整。


もう10年以上も時がたってしまったのに。


あの頃を思い出すのではなく、あの頃執着したものを今の等身大の自分で再検証している。


夢中になれるものが新しい興味が自分の内部から溢れ出すようになるであろう確信にちかい予感。


眠れない日が最近ずっと続いているのはそのせいだろうと思う。